ベルルッティのプレゼンテーション:「リバースショット」

 ベルルッティは2025年6月のパリ・ファッションウィークの機会に、ふたたびシモーネ・エ・チーノ・デル・ドゥーカ財団でコレクションとその職人の技術を披露することを選びました。1879年から1881年の間に建てられ、モンソー公園を望むこの邸宅の優雅さに加え、メゾン創設者アレッサンドロ・ベルルッティの息子トレッロ・ベルルッティとチーノ・デル・ドゥーカの間にはいくつかの共通点があります。トレッロ・ベルルッティは1895年にイタリアのマルケ州で生まれ、1920年代末にパリで高級靴ブランド「ベルルッティ」の最初のブティックをオープンしました。同じ地域出身のチーノ・デル・ドゥーカは1932年にパリに到着し、フランスで4番目に大きい報道グループを創設しました。

1975年に設立されたシモーネ・エ・チーノ・デル・ドゥーカ財団は、「フランス国内外で芸術、文学、科学を発展・普及させる」ことを目的としています。この使命は、100年以上にわたり世界中の顧客、すなわちアーティストや科学者、作家、俳優、政治家、ビジネスマンが、頭から足元まで際立ったスタイルを表現するためのサポートをしてきたメゾンの理念とも深く響き合っています。 

 「リバースショット(Champ-contrechamp)」という独特なテーマのもとで行われた今回のプレゼンテーションは、特定の位置を中心に撮影アングルを変化させる映画の撮影技法に由来し、職人技の複雑さと精緻さに焦点を当てたものでした。ベルルッティの靴やバッグ、ブルゾンの美しさの背後には、しばしば目に見えない、あるいは限られた人だけが知る無数のディテールが隠されており、それこそが卓越性を物語っています。


ベルルッティの卓越したスタイルのアレゴリーとして構築されたこの多層的な知覚のゲームは、邸宅の3フロアにわたって展開され、来場者を発見と啓発に満ちたメゾンの世界への旅へと誘いました。

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ベルルッティ ― エレガンスを究める、アリュールの職人。

卓越したエレガンスと自由の象徴であるベルルッティは、洗練されたスタイルと精神を持つ愛好家たちを、特別な旅へと誘います。

ベルルッティ:スタイルのアイコン、象徴的なシルエット

シューズ、レザーグッズ、プレタポルテのアイコンたちがモザイクのようにメゾンのシルエットを構成し、独自のスタイルを主張します。

演出の妙技:ベルルッティのセレモニー

ブティックでの靴との出会いは、まるでセレモニーのよう。完璧な靴を見つけることが、メゾンのアール・ドゥ・ヴィーヴルを反映した、特別な扉を開くのです。