環境意識は、持続させ、再生するために考えられた取り組みの柱の一つです。
2023年、メゾンは、ある重要な出来事を通じて、開発プロセスを根本から見直しました。それが、制作、開発、製造の全段階を一つにまとめる集団的な交流の場であるEco Design Refresh Meeting(エコデザイン刷新会議)でした。
この会議をきっかけに、計測可能なサステナビリティのためのエコデザインの原則を再解釈し、適正なビジネス慣行を増やし、イノベーションを組み込むこととなりました。
このアプローチは、セントラル・セント・マーチンズの教授で、メゾン/0(2017年につくられた再生ラグジュアリーに特化したセントラル・セント・マーチンズとLVMHのクリエイティブプラットフォーム)のディレクターでもあるキャロル・コレが着想したもので、生命のリズムを尊重しつつ、より少なく、より良く着想するという、再生ラグジュアリーの原則を統合したものです。
この変革を推進するために、ベルルッティは、各コレクションに対するエコスコアを計算するための指標として、社内評価ツールを導入しています。この指標は、カテゴリ(レザー、ニット、プレタポルテ)ごとに環境を意識した製品の割合を計測するもので、2030年までにすべての商品を環境を意識したものにするという目標に対する進捗を示します。
メゾンは、循環性に関してクリエイティブなアプローチを展開し、その基盤に製品寿命を長持ちさせるためのサービスや、使用しない素材の再価値化を置いています。2021年以降、メゾンは、LVMHグループのデッドストックからつくられた特別な素材の再販売・再利用に特化したグループのプラットフォームNona Sourceとコラボレーションしています。現在、ベルルッティは糸くずや端切れのおよそ30%に価値を見い出し、特に〈フォレスティエール〉を中心としたクリエイティブプロジェクトで第二の人生へと送り出しています。
残りの70%は専門パートナーによって回収・選別され、肥料、発泡断熱材、あるいは自動車産業向けのクッション材など、性質ごとに再利用されています。
この理念は、メゾンの空間の建築にも浸透しています。たとえば、アラブ首長国連邦にあるモール・オブ・ジ・エミレーツのブティックは、世界で最初にFull Project FSC®を取得したラグジュアリーショップで、持続可能な方法で管理された森林由来の木材を選定し、より責任ある選択に向けて整備を促進させるというメゾンの取り組みが高く評価された一例です。