ベルルッティは、パリのマルブフ通り近くにあるアトリエで、ビスポークの靴づくりの技術を情熱をもって培っています。卓越性に特化したこのフェルト張りの空間で、一足一足が一人一人のお客様のご要望に沿って命を宿します。ここでの唯一の境界線は想像力です。フォルム、素材、ディテールなど、完璧な一足をつくり上げるためにあらゆるものが可能となります。
ベルルッティは、パリのマルブフ通り近くにあるアトリエで、ビスポークの靴づくりの技術を情熱をもって培っています。卓越性に特化したこのフェルト張りの空間で、一足一足が一人一人のお客様のご要望に沿って命を宿します。ここでの唯一の境界線は想像力です。フォルム、素材、ディテールなど、完璧な一足をつくり上げるためにあらゆるものが可能となります。
ビスポークシューズを制作するというこの旅において、もっとも重要となるのがお客様と職人との交流です。
最初の打ち合わせでは、使用するシーンや、求めるスタイル、ご希望の履き心地を中心に会話が進められます。続いて、正確かつ完璧に採寸を行い、姿勢、歩き方、身体の支え方をしっかり観察します。
こうしたデータから手作業で木製の型(ラスト)を彫り上げます。足の形を完璧に体現し、今後何十年もお客様に寄り添う世界でただ一つのラストがつくられます。
靴づくりの職人技は、何千枚ものアーカイブの写真や水彩画で確認することができ、お客様はそこからさまざまな種類の靴ひも、パンチング、ソールなどを選ぶことができます。こうして少しずつ、思い描いていた靴のイメージが正確さを帯び、形になっていきます。
3か月後、2回目の打ち合わせでは、お客様にラストをお見せします。まだ試作品の段階ですが、ここで初めて、お客様に試着をしていただき、実際に歩き、感触を確かめ、観察していただきます。続いて、靴職人は、圧力がかかるポイントを見極め、足にぴったりフィットさせるためにラストを調整し、履き心地とエレガンスが完璧に両立するよう、フォルムを細かく調整していきます。
ベルルッティの靴は、1895年の創業以来受け継がれてきたサヴォアフェールを駆使し、完成までに一足50~60時間の作業を必要とします。すべてフランス国内で、手作業で制作されるシューズの種類は、軽快なローファーから乗馬ブーツ、洗練されたウェルトステッチからもっとも堅牢なノルヴェジアン製法まで、多岐に及びます。
最後の仕上げとなるのが、靴にアイデンティティを刻むパティーヌです。シューズの個性を決定する芸術的な職人技によって、一つひとつのカラーニュアンスが手作業で仕上げられます。
そうして数か月後、3度目の面会にて引渡しとなります。お選びいただいたレザーで組み立てられたシューズが、お客様の前に披露されるのです。
ベルルッティでは、偶然に依るものは何もありません。パティーヌは、木箱を覆うレザーにも施され、中にはお揃いのシューツリーと仕立てられたモデルの写真も収められます。