ビスポークテーラリング

ベルルッティのグランムジュールの世界に足を踏み入れること、それは、パリにあるテーラーのアトリエへと足を踏み入れることと同じです。そこでは、熟練のテーラーによって厳しく、そして情熱をもって受け継がれてきた職人の稀少なサヴォアフェールが実践されています。

グランムジュールを身にまとうこと、それは他にはない体験をするということです。パリのアトリエに足を踏み入れ、グランムジュールの職人技が実践されるパリのアトリエを体験するということであり、時間が素材となる魔法のプロセスを目の当たりにするということなのです。ここには、あらかじめ存在するものは何もありません。一着一着が白紙の状態から生み出されます。標準の型紙も、途中まで出来上がっているものもありません。あるのは、自分だけにふさわしい一着を仕立てるための、職人との対話だけ。

すべては、セーヴル通りのサロン、または世界各地に点在するベルルッティブティックでのセッションから始まります。熟練のテーラーがたっぷりと時間をかけてお客様と面会し、お客様の好み、習慣、着用シーンをお伺いします。テーラーは、導き手として、またスタイリストとして、スタイルに合うカットや一番適している生地へとお客様を導きます。

可能性は無限大。数百種類の生地、極上のライニング、スリーピースからセレモニー用のスモーキング、コートにジレ、シャツ、あるいはウエストにゴムの入ったジョギングパンツまで、数十種類もの衣服を仕立てます。

グランムジュールの衣服を仕立てるということは、長い時間をかけたラグジュアリーを受け入れるということです。採寸から生地の選択、選んだ生地を裁断したモデルから、一目でわかるベルルッティのアリュールを閉じ込める最後の調整まで。4～6か月間、お客様にとっては、テーラーがある種のセレモニーを遂行しているかのように感じるかもしれません。

このように何度も面会を経て、世界に一着の、エレガントにシルエットを引き立てる衣服が生まれるのです。すべてフランス国内で手作業で仕立てられるグランムジュールの衣服は、メゾンアルニスから受け継がれた、古来からのテーラーのクチュール技術に従って、ベルルッティのアトリエで形となります。